“BACK TO TOKYO”
ちょっとだけ昔話をしよう。SOMECITYが誕生した2008シーズンから、2015-2016シーズンまで、日本ストリートボールシーンはTOKYOを中心に回っていた。ところが、である。2016-2017年には、GENKI(SENDAI)が悲願のTOKYO越えを果たしてSOMECITY THE FINAL初優勝。続く2017-2018シーズンはOSAKA勢同士の決勝を制したFRONTOOTH(OSAKA)が初優勝を遂げた。そう、正しく僕たちは今、群雄割拠のストリートボール戦国時代を迎えようとしている。「故郷に錦を飾りたい」と意気込む、地元をレペゼンする、まだ見ぬ実力者たち。憧れの舞台・イエローコートでチンチンの公開処刑に遭い、敗戦と屈辱を糧に、リベンジを誓ってスキルを磨き続けた燃える者たち。TOKYOでSOMECITYに出会い、全国各地のPLAYGROUNDにストリートボールの種を蒔いた者たち。今年のSOMECITY THE FINALにサブタイトルを用意するなら、“BACK TO TOKYO”が相応わしい。全21都市26チームが、26通りの想いを持ってクラブチッタ川崎に集結する。どのチームが勝ってもおかしくないし、どのチームが勝っても面白い。1年に1度しかないストリートボールフェスが、いよいよ幕を開ける。
オープニングアクト・【GAME1】を飾るのは、ISHIKAWA王者・4TH BALL。かつてストリートボールクルー『420』の一員として、SOMECITY TOKYOで暴れ回った#23 DELAが、イエローコートに帰ってくる。ストリート出身のBリーガーとしてプロキャリアを歩み、引退後も他リーグで活躍。今年度の3人制バスケットボール日本代表にも選出されるなど、その実力は未だ錆びついていない。代名詞の3ptシュートに経験が加わり、一回り大きくなって帰ってきた悪童は、なかなかに手強いはずだ。
【GAME2】に登場するのは、NAGOYA 2nd王者・In Your Face。元BLACKTOPのKAZUYA、元44STREETのKK、元平塚ConnectionsのUMEで結成されたYOUNG GUNSが、2年連続のTHE FINAL出場を決めた。絶賛リハビリ中のKAZUYAは欠場が濃厚だが、今年はKKが参戦を表明。聖地・クラブチッタ川崎で彼が不発に終わったGAMEは、正直言って記憶にない。NAGOYA最強スコアラーが、イエローコートに堂々凱旋。個人的に最も注目しているチームだ。
【GAME3】には、こちらも2年連続でイエローコート行きの切符を掴み取ったSHIGA王者・BAKEMONOが見参。全国屈指のハンドラーに成長を遂げた#1 HIROKICHIがオーディエンスを沸かせてくれるはずだ。対するは、2年ぶりにTHE FINAL進出を決めたNIIGATA王者・ちきゅう。過去にはBEST4に食い込んだともある実力者だ。高精度のシュートを持つスコアラー・まちゃを中心に、爽やかなプレースタイルで上位進出を伺う。
WILD CARD OSAKAを勝ち上がった勢いそのままに【GAME4】へ殴り込みをかけるのは、3年連続のTHE FINAL出場となるSAFARI。大黒柱のビッグマン・#15 CHIRORINを中心に、シューター・JOY、スラッシャー・#2 TOMOと役者は揃っている。雪辱に燃えるOSAKAの猛獣軍団は、TOKYOでも勝利の雄叫びを挙げることができるだろうか。
【GAME5】に登場するNAGANO王者・SEAGULLSも、2年連続のTHE FINAL出場を果たした。オフェンスの要・#1 GOTAのシュアなプレーは必見。リーグ発足以来、満足のいく結果が残せていないNAGANO。今年こそはBEST8の壁を破って、群雄割拠のストリートボール戦国時代に反撃の狼煙を上げたいところだ。
【GAME6】から満を持してシードで登場するのは、2年ぶりにTHE FINALの舞台へ帰ってきたOSAKA 1st王者・TABASCO。 OSAKAを代表するスコアリングマシーン・#3 カッシーと、エアウォーカー・#5 YUの2枚看板は破壊力バツグン。当たり出したら止まらないオフェンスと、常に笑顔を忘れないプレースタイルに心を奪われたTOKYOのファンも多いはず。今大会のダークホース的存在である。
【GAME7】は、いよいよ真打が登場する。SENDAI王者・PISTOL BROTHERSが、イエローコートに初上陸。元44STREETの”股抜き王子”TAKAと、元GENKIのフィジカルモンスター・BUZZ。TEAM ballaholicとしても活躍する、今最も勢いのある2人を中心に結成された、絶賛売り出し中のストリートボールクルーだ。怖いもの知らずのNEXT GENERATIONが、ストリートボール新世代を切り開くことができるか注目したい。
DAY1第一部のトリである【GAME8】を飾るのは、TOKYO1st王者・SIMON。2014-2015 THE FINAL以来、実に4年ぶり2回目の出場となる。注目は、何と言っても#3 Larry Boy a.k.a.LAWRENCE。コート上で1人次元の違うスピードから仕掛けるドライブと、ステップバックからの3ptシュートは文字通りアンストッパブル。かつてはボーラーネーム”LAWRENCE”を名乗り、ballaholicのアイコン的存在として、F’SQUADやBLACKTOPで活躍したダークヒーロー。ストリートボールシーンの主役に、再び返り咲く舞台は整った。ゲームを決めるのは、将来有望なカレッジボーラーでも、助っ人外国人ボーラーでもない。彼だ。
《出場チーム》
2年ぶり2回目の出場。チームのリーダーで得点源であるNO.3 カッシーを中心とした、抜群のチームワーク武器。ハイライト製造機「空中音痴」NO.5 ユウの唯一無二のプレイは要注目。
#3 柏尾 耕資/カッシー
#5 西畝 優/ユウ
#11 ルクムエナ ミンコラアキイ/akyi
#13 沼崎 弘貴/ヌマ
#0 田口 了一/タグチ
#99 玉田 龍/たま
#20 秋山 大樹/あきやま
#73 佐々木 大介/だいすけ
●ShakeHands / SAITAMA
初出場。地元出身ボーラー達が、念願のSOMECITY SAITAMA優勝でTHE FINAL出場権を勝ち取った。地域リーグ所属ボーラーも在籍。キャリアは十分。
#84 谷口翔大/SHO-TA
#55 宗川駿斗/Hayato
#5 黒澤勇樹/KURO
#26 馬場健司/BABA
#29 中居秀貴/お兄ちゃん
#15 渡邉秀人/SHUUUTO
#0 渡部舜/SHUN
#32 中居康平/kouheihei
●4TH BALL / KANAZAWA
初出場。金沢のバスケットボールショップ「4TH STREET」に縁のあるチーム。420でイエローコートを沸かせたNO.23 DELAの凱旋に注目。
#10 浜高俊喜(はまたか としき)/tosiki
#2 地中 翔(ちなか しょう)/SHO
#32 加藤隼人(かとう はやと)/ハヤト
#23 小寺裕介(こでら ゆうすけ)/DELA
#7 島田星七(しまだ せな)/セナ
●In Your Face / NAGOYA 2nd CHAMPION
2年連続2回目の出場。今シーズンはキャプテン・エースであるNO.91 KAZUYAが怪我による離脱。その穴をインサイドの支配者・NO.3 UMEと、現名古屋No.1ボーラー・NO.34 KKがカバー。KKはTHE FINAL初登場。
#3 梅林 聡貴/UME
#5 平田 和哉/KAZUYA
#14 大石 佳佑/KEISUKE
#22 坂東 武幸/Take
#24 栗木 渉/WATARU
#31 京 ロビン優二/ROBIN
#32 青木 秀斗/SHUUTO
#34 加藤 慧/KK
#55 佐藤 祐杜/YUTO
●Fantasista / HYOGO
初出場。今年度初開催となった兵庫の初代王者。全員が現役大学生のフレッシュなチーム。イエローコートが彼らをどこまで成長させるのか?
#90 北野陸哉/RIKUYA
#15 濱田秀斗/SHUTO
#31 村田俊貴/TOSHIKI
#99 松尾佑馬/YUMA
●BAKEMONO / SHIGA
2年連続2回目の出場。キーマンはトリッキーなハンドルを武器とするNo.1 hirokichi。イエローコートで彼らの良さを存分に発揮できるか?
#10 杉本陵/RYO
#4 杉本元気/ふぁいん
#33 宇部一允/U
#1 田中裕希/hirokichi
#11 益田浩和/KAZU
●ちきゅう / NIIGATA
2年ぶり5回目の出場。新潟を代表するストリートボールチーム。昨年出場を逃した悔しさをバネにリーグ開催都市代表としての躍進を狙う。
#1 畔上 拓也/Takuya
#4 野沢 勝也/クルテン
#7 佐藤 徹/Toru
#9 奥山 幸介/Oku
#12 市川 祥太/しょうた
#13 相馬 直仁/MA-SO
#21 高野 浩彰/Taka
#23 阿部 正寛/macha
#24 田中 諒一/R−1
#31 羽賀 勝哉/Katsuya
●PISTOL BROTHERS / SENDAI
初出場。仙台の絶対王者GENKIを下したニューカマー。2016-2017 THE FINAL MVPのNO.0 BUZZ、ご存知パルプンテボーラーNO.13 TAKAの2枚看板がTHE FINALの舞台で暴れる。#0 南典明/BUZZ
#13 藤村貴敏/TAKA
#97 田賀脩造/TAGA
#78 松田翔/DEN
#71 鈴木望令/MIRAI
#17 本田駿也/shunya
●94 / IBARAKI
初出場。今年度初開催となった茨城の初代王者。全員が同世代なのがチーム名の由来。元BLACKTOPのNO.2 RYUTAROとNO.56 KDが地元を代表してイエローコートへ。
#24 石渡優成/YUSEI
#22 鎌田健太/KENTA
#56 喜入大地/KD
#2 大友隆太郎/RYUTARO
●SAFARI / WILD CARD OSAKA
3年連続4回目の出場。チームの大黒柱NO.15 CHIRORINとエース#2 TOMOを中心に、感情を前面に、アグレッシブに戦う泥臭さが信条のチーム。
#0 大田 健斗/KT
#1 浦西 将介/JOY
#2 山田 知幸/TOMO
#10 堀本侑汰/ROAR
#14 福永陸人/RIKU
#15 臼井隆浩/CHIRORIN
#29 田中翔大/MEAT
#34 高岡蓮/REN
#59 岸武輝/TK
#88 表稔也/TOSHIYA
●SEAGULLS / NAGANO
2年連続2回目の出場。SOMECITY NAGANOの強豪チーム。注目はNO.1 GOTAのオフェンス力。
#0 務台達之/ muchai
#1 中島強太/ GOTA
#11 名取史訓/ REENU
#15 岩垂佑貴/ DARE
#20 福家敦紀/ ATSUKI
#24 佐藤巧実/ TAKUMI
#41 吉澤周造/ ZO
#91 小俣貴志/ OMA
●BOORINS / KYOTO
2年連続2回目の出場。SOMECITY KYOTOでは、現役大学生の#9 Patrickがゴール下を制圧。2年目での躍進なるか。
#3 三浦彰将/Mitchell/ミッチェル
#2 原 佑弥/YUYA/ユーヤ
#34 濱田聡/boorin/ブーリン
#24 池永知央/TOMO/トモ
#10 中島海渡/Johnny/ジョニー
#19 下田 忠至/CHUJI/チュージ
#13 Regis Zoungrana/wanchan/ワンちゃん
#9 Patrick kalonji/Patrick/パトリック
●SIMON / TOKYO 1st
4年ぶり2回目の出場。1stに開催されたスピンオフイベント、DA BASHを制した勢いのそのままに一気に復活を果たした横濱オールスター軍団。# Larryboy # TSUBASAのアタックは今やリーグ随一の破壊力を誇る。虎視眈々と頂点を狙う。