【GAME1】
SIMON(1勝) vs TOKYO BEAST(1敗)
3月に行われた『SOMECITY 2018-2019 THE FINAL』で準優勝に輝いた、NAGOYA最強ストリートボールクルー・In Your Face。一途にリングへアタックし続ける中型クレイジーボーラーズの中で、高さというスパイスを効かせていたのが#10 UMEである。かつて平塚Connectionsにも所属した198cmのビッグマンは、2度目のSOMECITY TOKYOを、”猛獣軍団” TOKYO BEASTの一員としてプレーする道を選んだ。頭一つ抜け出た高さはもちろん、ペイントエリアの外からリングを狙える器用さもセールスポイントの1つ。開幕戦こそ噛み合わなかったが、彼がフィットすればチームの上位進出は間違いない。今シーズンの SOMECITY TOKYOにおける最注目ボーラーの1人だ。
対するSIMONは、ビッグマン不在の苦しい台所事情で開幕戦を迎えることになった。 制空権争いのディスアドバンテージは必至。アウトサイドシュートを得意とする178cmの#3 Larry Boyと183cmの#47 DANを中心に、柔良く剛を制する展開を狙えるか。
【GAME2】
KIDROC(1敗) vs TEAM-S(1勝)
「リバウンドを制するものは試合を制す!!」人気漫画SLAMDUNKの名台詞が聞こえてきそうな【GAME2】。日本ストリートボールシーン最強のハードワーカー・#05 NARUSEと、TEAM-S自慢のリバウンドマシーン・#13 スーパーマーシーのマッチアップに注目が集まる。ただし圧倒的に優勢なのは、”Baby Shaq”#09 KOJIや超攻撃型司令塔・#13 RYUSEIらリーグ屈指の選手層を擁して、SOMECITY 2018-2019 THE FINALを制したKIDROCだろう。火力で下回るTEAM-Sが勝機を見出すには、#24 GENYAと#31 SHUNPEIのツインシューターの爆発、そしてスーパーマーシーのリバウンドが必要最低条件である。例え鼻血が出ようとも、歯が折れようとも、我武者羅にボールを追い続ける超強烈なキャラクター。スキルこそ全てのイエローコートで異彩を放つ、ハッスルプレーヤーの生き様をとくとご覧あれ。
【GAME3】
平塚Connections(1敗) vs SUNDAY CREW(1敗)
今シーズン初勝利を目指すチーム同士の顔合わせとなった【GAME3】。平塚Connectionsは、MC MAMUSHIから”NEXT SHIGEO”の太鼓判を押された#5 YUKIに注目したい。ムラはあるものの、当たり出したら止まらない厄介なタイプのシューターだ。絶対的エース・#9 CHIHIROに依存しきりのチームを援護射撃して、チームに白星をもたらすことができるか。真価を問われる1シーズンになるだろう。
迎え撃つSUNDAY CREWは、オールラウンドなシューター・#6 GONCHANが勝負のカギを握流だろう。泥臭くタフなハードコアスタイルで、開幕戦KO負けの屈辱を晴らしたいところだ。
【MAIN GAME】
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F’SQUAD(1勝) vs BLACKTOP(1勝)
今季から導入されたB.I.G PONT(B.I.G = Big Impact Game)。オーディエンスが「もう一度観たい!」と思う、個人的に最も印象に残った1チームを、勝敗に関係なく選んで投票するシステムである。投票は全7節のリーグ戦後に会場内で行われ、各節で最も票の多かったチームを、次節のメインイベンターに抜擢。また、シーズンを通じて最も投票数の少なかったチームが来季のレギュラーチームから降格するという、シビアかつ複雑なレギュレーションになっている。
奇しくもメインイベントは、新旧ballaholic対決がマッチメイクされた。第2戦の【MAIN GAME】で登場するのは、開幕戦でダントツの117票(約50%)を獲得したF’SQUAD。帰ってきたファンタジスタ・#91 KYONOSUKEの遊び心溢れるパフォーマンスを目の当たりにして、迷うことなく「F」とVOTEした方も多いだろう。かつてSOMECITYのモデルチームとして、「魅せて勝つ」ことの楽しさや難しさを教えてくれた偉大なる初代王者。日本全国に散らばるストリートボールヘッズの人生を狂わせて一時代を築いたそのスタイルは、今なお色褪せていない。本人たちは意識していないだろうが、前節の戦い方を観る限りでは、第2戦も彼等が最多票の最有力候補だ。
一方、現在のSOMECITY TOKYOが推すモデルチーム・BLACKTOP。Fに比べて派手さこそ劣るが、「ATTACK THE RIM.」を信条としたタフなプレースタイルは、徐々にヘッズの心を掴み始めている…かに思われた。しかしながら、見事な勝利を飾った開幕戦のB.I.G POINTは、全8チーム中6位タイとなる11票。敗れたKIDROCが18票を獲得していることからも、「ただ勝てばいい」わけではないことがお分かりいただけるだろう。ボーラーとして、勝敗にこだわるのは当たり前の話だ。ただし、この舞台では勝敗だけが重要な意味を持つとは限らない。巧みなユーロステップとNYCストリート仕込みのフックシュートを持つ#44 KOSUKEや、ダンクを狙えるTOKYO最強ビッグマン・#11 Martelなど、自分たちの哲学を表現できるボーラーは揃っている。内容にも結果にもこだわって、若きballaholicが、世代交代をブチ上げるか。今後のSOMECITYの方向性を占う上でも、重要な意味を持つ1戦になりそうだ。